日本の麺料理と聞いて、ラーメンを思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。麺のコシや喉ごし、スープとの組み合わせ。一杯の中に、さまざまな楽しみがあります。
香港にも、個性豊かな麺文化があります。今回ご紹介するのは、海老の卵を生地に練り込んだ「蝦子麵(ハージーミン)」。
麺そのものに旨みが詰まった、香港で親しまれている伝統的な麺のひとつです。

「蝦子」は、海老の卵のこと
「蝦子麵」という名前を見て、海老がたっぷりのった麺を想像するかもしれません。実は、ここでいう「蝦子」とは、海老の卵のことです。
蝦子麵は、乾燥させた海老の卵を小麦粉などとともに生地に練り込み、麺に仕上げたもの。麺をよく見ると、小さな茶褐色の粒が見えることもあります。
茹でると海老の香りが広がり、ひと口食べれば、麺そのものから海鮮の旨みを感じられます。見た目は素朴でも、味わいにはしっかりと個性がある。それが蝦子麵の魅力です。

日本の麺文化とも通じる「食感」と「旨み」
初めて蝦子麵を食べる方には、まず麺の食感に注目してみてほしいと思います。
茹で上がった麺の滑らかさや、ほどよい歯ごたえ。日本でうどんやラーメンのコシを楽しむように、蝦子麵にも、麺を噛んで味わう楽しさがあります。
そして、もうひとつは「旨み」です。
だしの風味を味わうことに親しんでいる日本の方にとって、海老の卵が生み出す旨みは、新鮮でありながら、どこか親しみを感じられるかもしれません。
食材や製法は違っても、「おいしい麺を食べたい」という気持ちは共通しています。そんな身近な感覚を入口にすると、香港の食文化もぐっと近く感じられそうです。
自宅では、シンプルな食べ方から
蝦子麵は、麺そのものに風味があるため、調味料を控えめにしても楽しめます。初めて食べるときは、海老の香りを感じられるシンプルな食べ方がおすすめです。
和え麺で、麺の風味を楽しむ
茹でた麺の湯を切り、少量のオイスターソースやごま油で和えます。刻みねぎを添えれば、香りと彩りも加わります。まずは薄めに味付けし、好みに合わせて調整してみてください。
なお、香港やマカオで見かける「蝦子撈麵」は、茹でた麺に蝦子を振りかけて和える料理です。必ずしも蝦子を練り込んだ麺を使うわけではなく、同じ蝦子の風味を別の形で楽しむ一品です。
スープ麺で、温かい一杯に
あっさりしたスープに合わせ、青菜や卵などを添えるのもよいでしょう。具材を少し加えるだけで、手軽な昼食や、忙しい日の一食になります。
茹で時間や水の量は商品によって異なりますので、パッケージの説明に沿って調理してください。
一杯の麺から、香港を身近に
旅先で出会った味や、子どもの頃から食べていた味。食べ物には、そのときの風景や、一緒に食卓を囲んだ人を思い出させてくれる力があります。
香港の味が恋しい方にとって、蝦子麵は日常の中で故郷を感じる一杯になるかもしれません。そして、初めて食べる方にとっては、香港の食文化を知る小さな入口になるでしょう。
次の一食に、海老の旨みが詰まった蝦子麵を取り入れてみませんか?
香港の製麺文化を支える作り手たち
香港には、蝦子麵をはじめ、さまざまな麺を作り続けている製麺店や工場があります。麺の太さや食感、素材の配合などに、それぞれの作り手のこだわりが表れます。
そのひとつが「永樂粉麵廠(Wing Lok Noodle Factory)」です。
同社の紹介によると、1976年に香港・黄大仙の小さな麺工場として創業。その後、九龍湾へと製造の拠点を移し、蝦子麵のほか、鮑魚麵(アワビ風味の麺)や瑤柱麵(干し貝柱を使った麺)などを手がけてきました。
身近な食べ物の背景にも、素材と向き合い、味を受け継いできた作り手がいます。一杯の麺を通して、そんな香港のものづくりに触れられるのも、食文化を知る楽しさではないでしょうか。

写真提供:永樂粉麵廠 日本
当会会員特典|ご自宅で香港の味を楽しみませんか?
今回ご紹介した蝦子麵を、日本でもお楽しみいただけます。日本香港人協会の会員の皆さまには、特別価格でご案内します。
| 商品 | 通常価格(税込) | 会員価格(税込) |
| 大袋(12個入り) | 2,750円 | 2,500円 |
| 小袋(5個入り) | 1,375円 | 1,250円 |
ご注文は、永樂粉麵廠-日本のInstagram(@wingloknoodle_jp)へ、ダイレクトメッセージ(DM)でご連絡ください。
ご注文の際に、日本香港人協会の会員であることをお伝えください。
ご自宅用にはもちろん、香港の食文化に興味のあるご家族やご友人と一緒に味わうのもおすすめです。ぜひこの機会に、食卓で香港の味を楽しんでみてください。
