皆様こんにちは!今回は日本と香港の音楽の関係性についてご紹介をしていきたいと思います♪
香港では様々なアーティストが日本の曲をカバーした事があるのはご存知でしょうか?
日本ではヒットソングでなくても香港のアーティストがカバーしたことによって、香港でヒットソングとなった曲も沢山あります。
特に70年代後半から香港人の音楽の好みが洋風のメロディーから邦風のメロディーに変わっていったと言われております。その頃から香港アーティストは日本の原曲を広東語バージョンに編曲するようになりました。
そしてバブル時代に突入してからは普及してきたと言われています。
また日本人アーティストが来港して、ライブにて一緒に歌うこともあり、香港人アーティストが原曲に対するリスペクトでもあります。
現在、広東語バージョンでカバーされた曲は何万曲もあるとされております。
そのため今回紹介する曲はカバーした香港人アーティストの代表曲と言っても過言ではないヒットした曲を厳選させていただきます。
そして原曲歌手と一緒のステージで歌った曲の紹介になります。
原曲の「SAYONARA」は、清水宏次朗のシングルのSIDE2に楽曲です。
広東語バージョンは張國榮(レスリー・チャン)がカバーし、曲名は「少女心事」です。
- 張國榮(レスリー・チャン)は香港の歌手、また国際的俳優でもあり、日本でも絶大なる人気がありました。
- 2003年4月1日に香港の最高級ホテル「マンダリン・オリエンタル香港」より飛び降り自殺。46歳没。エイプリルフールだったため、ニュースが流れた瞬間、ウソだと思っていた人がたくさんいました。
- 自殺の原因については、一年ほど前からうつ病を患っていたとされています。
- 2007年12月に日比谷公園に熱心なファン120人の賛同により「レスリー・チャンの思い出ベンチ」が設置されました。ベンチのメッセージには、賛同者120人からのレスリーへの思いが込められています。
Leslie Cheung 1956,9,12
私達を魅了し続ける 愛すべき張國榮の
音楽と映画、人生のすべてに
感謝を込めて Leslie Cheung Fans 有志120人
原曲の「夢絆」(きずな)は、近藤真彦の17作目のシングル。
広東語バージョンは梅艶芳(アニタ・ムイ)がカバーし、曲名は「夢伴」です。
- 梅艶芳(アニタ・ムイ)は香港の歌手・女優で歌謡や舞台など幅広い分野で活躍し、1980年代以降に絶大な人気を誇ったスーパースターです。2003年12月30日に子宮がんにより、41歳で帰らぬ人となりました。
- 一時は近藤真彦との恋愛関係も噂され、アニタ自身1997年頃のインタビューで「いちばん印象に残った恋愛」に近藤との恋を挙げていました。
- 近藤真彦は彼女が亡くなってからも、プライベートで度々お墓参りに香港へ訪れているところを目撃されたています。
原曲の「最愛」(さいあい)は、1984年9月5日に発売された柏原芳恵の19枚目のシングルです。1993年に、香港でも高い人気を誇り、柏原を敬愛する周慧敏(ビビアン・チョウ)がカバーし大ヒットさせた。
- 周慧敏(ビビアン・チョウ)は香港出身の歌手、シンガー・ソング・ライター、女優です。
- 彼女は日本の音楽に大きな影響を受け、アマチュア時代に参加したコンテストでも日本の曲を日本語で歌っていました。日本語のわかる人がいないために点数が辛くなったこともあったそうです。デビュー後も柏原芳恵の「最愛」をはじめ、小泉今日子や山下久美子などの楽曲のカバーを発表しました。
- 香港でも人気のある『美少女戦士セーラームーン』広東語版の主題歌「美少女戦士」をカレン・トンとリンダ・ウォンとの共演で歌いました。コンサートでもこの曲をセーラームーンのぬいぐるみをバックに歌ったり、『ドラえもん』の主題歌を日本語で歌うなど、日本のアニメへの愛好ぶりを示していました。
最後にご紹介したいのはカバー曲ではございませんが、日本語版を制作したBEYOND(ビヨンド)の「海闊天空」、日本語版の曲名は「遥かなる夢に ~ Far Away~」です。
- BEYOND(ビヨンド)は、香港を代表するロックバンドで、現在は活動休止中です。
- 1991年に来日し、アミューズのマネジメントで日本へ進出を試みました。 1992年、BMGファンハウス(現在のソニー・ミュージックレーベルズ内のAriola Japanレーベル)から作品をリリースし、日本でのデビューを果たしました。
- 彼等が歌う「THE WALL 〜長城〜」のイントロ部分が、『進め!電波少年』(日本テレビ系)のオープニングテーマ曲に使われ、日本でも徐々に知名度が上がりつつあったのです。
- 日本のロックバンド爆風スランプとも親交があり、メンバーのサンプラザ中野は彼らに「リゾラバ〜international〜」の詞を提供していました。なお、爆風スランプがカバーした同曲は、1992年に発売された『アジポン』に収録されています。
- 1993年には「海闊天空」と「遥かなる夢に 〜Far away〜」(海闊天空の日本語歌詞)が、『驚きももの木20世紀』(テレビ朝日系・朝日放送制作)の初代・2代目エンディングテーマ曲に続けて起用されました。
- 1993年6月24日、バラエティ番組『ウッチャンナンチャンのやるならやらねば!』(フジテレビ系)の収録中にリーダーの黃家駒がセットから転落し6月30日に死亡したため、日本からの撤退を余儀なくされました。同時にこの番組も打ち切られました。
最後にもう一曲、最近の話題曲をご紹介したいと思います♪
「優しい彗星」(やさしいすいせい・英語: Comet)は、2021年1月20日に各種音楽配信サービスにてリリースされた曲です。フジテレビ系アニメ『BEASTARS』第2期エンディングテーマに起用され、2021年3月24日発売のCDシングル『怪物/優しい彗星』に収録されました。
この曲をカバーしたのは高階擒拿手(ゴウ・ガイ・カム・ナー・サウ)という方で、香港版2チャンネルの音楽掲示板――高登音樂台(ゴウ・ダーン・ヤム・ンォック・トイ)で活躍されているインディーズ歌手です。
このようにメジャー歌手だけでなく、インディーズ歌手でも、日本の曲が好きでカバーしてYoutubeへ載せる香港人が沢山おり、香港人がいかにも親日なのかがわかります。
以上のご紹介はいかがだったでしょうか?
実際に何十万もの曲が広東語バージョンにカバーされていると言われております。
是非今一度、聞いている曲に広東語バージョンにカバーされていないのか、調べてみてはいかがでしょうか?