Skip to content
Skip to content
Menu
Japan Hongkongers Association
  • 協会について
  • ニュース
  • イベント
  • コース
  • ブログ
    • 食店情報
    • 香港文化
    • 香港ポップス
  • お役立ち情報
  • 会員
    • 会員登録
    • 会員更新
    • 会員特典
  • 日本語
    • 中文 (香港)
Japan Hongkongers Association

「スタントマン: 武替道」感想ブログ

By Japan Hongkongers Association on 2025-09-172025-09-17

佐藤開

8月某日。うだるような暑さが東京を襲う中、私は友達と映画館を目指した。観るのは
「鬼滅の刃」でも「国宝」でもない。「スタントマン:武替道」という香港映画だ。周りを
見渡すと、思ったより人が多く、満席に近かった。聞けば、今年一月に公開されて以降ロ
ングヒットを重ねている香港映画「トワイライト・ウォーリアーズ 決戦!九龍城砦」で信
一(ソンヤッ)役を演じたテレンス・ラウが出演しているかららしい。(本編が始まる前にテ
レンス・ラウからの特別映像が流れていた)

あらすじを簡単に説明すると、主人公のサム(演:トン・ワイ)はアクション監督を務めて
いたものの、撮影時にスタントマンが事故を起こし、映画の道から遠ざかる。事故から数
十年後、旧知の監督、チョウの依頼もあり、アクション監督に復帰するも、撮影現場はか
つてと比べ予算やコンプライアンスが厳しくなっていた。若手スタントマンのロン(演:テ
レンス・ラウ)はサムの指示をこなそうとするも、他のスタッフは昔ながらの方法にこだわ
るサムに戸惑い、反発する。果たして映画は完成するのか ?という内容である。…

(日本版ポスター)

私がこの映画に惹かれた理由は主に二つある。一つは、本作が扱うテーマに映画(及び映像
作品)の撮影における普遍性がある。例えば、サムが現場を離れていた数十年のうちに、映
画業界が予算や労働時間をきっちり遵守しなければならない環境になっていたのは、日本
でも当てはまる話だろう。(余談ではあるが、NHKで放送される朝ドラの主役がかつての
ように新人女優ではなくなったのは、撮影時間の拘束が厳しくなったからとの裏事業があ
るとかないとか) また、本作では「作品か演者・スタッフの安全か」というテーマを扱っ
ている。劇中でも、サムは故意ではないとはいえ、スタントマンを下半身不随にする事故
を起こし、アクション監督に復帰した後も強盗シーンを当局の許可なく撮影、ロンや関係
ない通行人をケガさせた。映画がお蔵入りに追い込まれそうになっても、サムは「昔の香
港映画は全てのシーンに命を懸けていた、だから面白かったんだ」と抗弁する。映画しか
見えていないとはいえ、サムの意見には事故や事故によるお蔵入りを恐れる撮影現場への
問題意識がある。日本でも、撮影時に事故を起こし、作品そのものが無くなった事例は珍
しくない。例えば、1979年から1984年に放送された人気ドラマ「西部警察」は、2003
年に新シリーズが予定されたものの、撮影時に見物人5人が負傷する接触事故を起こし、
撮影の中止及び放送中止に追い込まれている。
 

次に本作には香港、及び香港映画への尊敬があふれている。例えば、冒頭のシーンは映画「ポリス・ストーリー」を彷彿とさせる。何より、テレンス・ラウ演じるロンの本名は「李成龍」、すなわち香港を代表する映画スター、ブルース・リーとジャッキー・チェンの中国名である「成龍」を組み合わせている。(最も、ジャッキー・チェンは諸事情により、今やほとんどの香港人が名前を聞くだけで拒絶反応を示すレベルになっているそうだが) しかし、劇中での香港映画への尊敬は単なる憧憬ではなく、現在の香港映画への危機感がある。劇中でも監督のチョウが「香港映画は落ちぶれた(中略)風前の灯火だ」と嘆くシーンや、サムが「俺は香港映画が落ちぶれるのを見たくない」と叫ぶシーンがある。実際、香港人や余程の香港ウォッチャーではない限り、最近の香港映画を答えられる人は少ないだろう。私も、日本人の友達に知っている香港映画について尋ねた際、「レッドクリフ」と答えられ、正直面を食らった。(たしかに監督のジョン・ウーは香港人ではあるが) 今年に入り、映画「トワイライト・ウォーリアーズ」が日本でもロングヒットしているとはいえ、往年の栄光を取り戻せたとは言えない。より良い作品が海を越えて日本でも上映されるのを祈るばかりだ。

最後に、私が劇中で一番印象に残ったセリフを紹介したい。「金を稼ぎ、貯蓄し、家庭を持ち、家を購入するのが香港魂か?愛することへの情熱こそが香港魂だ」――ロンが放った言葉は普遍的なものがあるだろう。国籍や住んでいる場所を問わず、好きなものに打ち込めるなら香港魂を持つ者だろう。8月初旬に劇場で見て以降も、某航空会社で機内上映を行っていたので観てしまった。私もそんな香港魂を持つ人間でありたいと思える作品だった。

投稿ナビゲーション

会員様定期イベント – 2025年9月
会員様定期イベント – 2025年10月

フォロー

  • X
  • Instagram
  • Facebook

取材・ボランティア

  • メディア掲載・取材依頼フォーム
  • ボランティア登録

お問い合わせ

メールアドレス:info@jphker.org
電話:070-8968-0852

〒101-0024
東京都千代田区神田和泉町1番地6-16ヤマトビル405
一般社団法人日本香港人協会

©2026 一般社団法人日本香港人協会 | WordPress Theme by SuperbThemes.com